剧情简介:本書は、南宋時期における河西吉州の士人・士大夫が、地域社会と関わりながら、どのように自己と家族・一族の生き残りを図ろうとしたのか、ここ一〇年ほどに亙って考察した諸論考から成り立っている。宗族や地域社会に関する関心は、一九八二年に「宋代史研究における宗族と郷村社会の視角」(『名古屋大学東洋史研究報告』八号)と題する研究史整理の論考を公表したとき以来、一貫して持ち続けていた。この論考は、戦後、日本における宋代史研究の主流を形成していた、地主・佃戸制を中心とする生産関係論的研究で、果たして、宋代という時代像を描き切れているのかという素朴な疑問に基づいて執筆したものであった。結論として、一面的な宋代史研究から脱却するためにも、戦前から戦後にかけて多くの研究者を魅了してきた郷村社会や宗族といった側面に再び光を当てるべきだという提言をした。とりわけ、私自身は宗族...(展开全部)
作者:小林義廣
出版社:汲古書院
ISBN:9784762960604