2015日本
大岩純一(内藤剛志)は、都内で発生した凶悪事件すべての捜査本部の指揮を執る、警視庁捜査一課長。最愛の娘を病気で亡くし、妻の小春(床嶋佳子)と2人暮らしをしている。
ある朝、会社員の高科幸一(草薙仁)が自宅マンションを出た直後に、何者かに車で連れ去られる事件が発生。通勤時間帯で人通りの多い中、高科を見送る妻の彩香(西尾まり)と娘の果歩(甲斐恵美利)の目前で行われた、あまりにも大胆な犯行だった。大岩らは緊急配備を敷いて逃走車を追跡する一方、事件発生直後に現場から立ち去った不審な女性・水嶋沙織(星野真里)を追って事情聴取する。だが沙織は、事件との関連を真っ向から否定した。
翌朝、高科は西多摩の山中で遺体となって発見された。高科には妻の彩香を受取人とした1億円の生命保険がかけられており、連れ去られる3日前に契約が結ばれていた。しかもその契約を担当した保険会社の社員は、連れ去り事件の現場で目撃されていた水嶋沙織だった。沙織の名を捜査員から聞いた大岩は、5年前に捜査を担当した宝石強盗事件を思い出す。水嶋沙織は、宝石強盗犯の逮捕につながる重要な証言をした人物だった。
当時ホステスだった沙織が男と2人で都心のホテル街を歩いていたところ、宝石店から出てきた2人組の覆面強盗と遭遇。その後、警察から事情聴取を受けた沙織は「1人で歩いていた」と嘘をつくが、現場の状況から沙織は男と2人で歩いており、その男が犯人の顔を見ていた可能性があることが判明。当時管理官だった大岩の必死の説得を受け、沙織は財務官僚の結城稔(安藤彰則)と一緒にいたことを証言した。その後、事情聴取を受けた結城が、目撃した犯人の人相を証言し、逃走犯のひとりである井川和行(有薗芳記)が逮捕された。井川は、主犯はインターネットで知り合った名も知らぬ男であり、自分はその男に頼まれてやっただけだと主張。懲役5年の有罪判決を受け、先日出所していた。
そんな中、高科が殺害される直前に、とある商事会社の社長室に電話をかけていたことがわかった。そのオフィスを訪ねた大岩は、社長・三村洋司(相島一之)の秘書・佐々木美樹(大河内奈々子)を見て驚く。美樹は5年前に証言した、財務官僚・結城の妻だった。美樹によると、警察に証言したことで沙織との不倫関係を疑われた結城は、財務省を辞め、後に自殺したという。沙織も美樹も5年前の宝石強盗事件の関係者だとわかり、高科誘拐殺害事件と5年前の宝石強盗がつながっていると直感した大岩は、井川を調べるよう、現場資料班主任・平井真琴(斉藤由貴)らに指示。だがその矢先に、またしても新たな事件が起きて…!?