何を超克するのか、誰のためのアジアなのか。「東アジア共同体」 構想が浮上するなか、いまふたたび 「近代の超克」 が呼び戻されようとしている。侵略と解放が無自覚に混同されたまま戦われた戦争に追随した、昭和の思想的難題。その実態と核心は何だったのか? 竹内好、三木清、小林秀雄、保田與重郎らの言説を批判的に読み解き、アジアにおける反戦平和の思想へ向けて、新たな扉を押しひらく。

支配層であった満洲人の満洲語、そしてモンゴル語、漢語の三言語を公用語とした「大清」。独自の「八旗」制度などの統治システムで広大な国土を領した大清帝国(1636~1912)の全体像を、チベット、ロシア、ヨーロッパはじめユーラシア全土との関わりの中で明らかにする。

事件―それはわれわれが世界を知覚し世界に関わるときの枠組みそのものが変わることである。現代政治からビッグバン、キリスト教、仏教、恋愛、映画、俳句まで―現代思想界の奇才が、「事件」をキーワードに、読者を思考の冒険にいざなうスリリングな哲学入門。日本語版序文「日本的事件とは」収録。

座談会「近代の超克」は、昭和17年、各界知識人による“協力会議”を標榜して開かれた。“伝説的に有名”なこの会議は、不毛な体制讃美に終わったのか、それとも日本思想の極北たり得たか？　著者は、西洋哲学の超克を志向した西田哲学本来の構えに立ち返り、高山（こうやま）・三木ら京都学派の「世界史の哲学」の役割と限界を剔抉（てっけつ）する。近代知の対自化が課題とされる今日、本書の問いかけはいよいよ重い。

宇泽弘文 东京大学著名经济学教授，曾以学者身份直接参加“成田斗争”后期的“公开研讨会”，非常了解二十多年间当地农民维护自身权利的斗争之艰辛。他在本书中力图整体表现出“ 成田斗争” 的历史轨迹， 并根据自身的经验和学养去追问“成田问题”的本质。

日本〈固有〉の民族宗教といわれる神道はどのように生まれ、その思想はいかに形成されたのか――。明治維新による神仏分離・廃仏毀釈以前、日本は一〇〇〇年以上にわたる神仏習合の時代だった。両部・伊勢神道を生みだした中世を中心に、古代から近世にいたる神道の形成過程を丹念にたどっていく。近代における再編以前の神をめぐるさまざまな信仰と、仏教などとの交流から浮かび上がる新しい神道の姿。

ジル・ドゥルーズは幅広い問題に取り組んだ哲学者だが、とりわけ初期は多様な問題を論じ、そのうち特別な手ごたえを得たものについて、後年、論を深めていった傾向がある。初期論考5本を精選して新訳。初期ドゥルーズにおける「企画の種子」群をあらためて紹介し、彼の思想の全体像をいま一度描きなおす。高校講義をもとにした「基礎づけるとは何か」、ルソー思想全体に取り組んだ「ルソーについてのソルボンヌ講義」、二つの他者論「女性についての記述」「口にすることと輪郭」、「マゾッホとマゾヒズムについて」を収録する。

本书遴选了作者写于上个世纪四十到六十年代的数篇代表作品（包括名文《鲁迅》、《近代的超克》等），昭示了在那个动荡不安的历史时期，竹内好的思想方式与知识立场形成与发展，及其一贯的、与众不同的思想物质。

本书遴选了作者写于上个世纪四十到六十年代的数篇代表作品（包括名文《鲁迅》、《近代的超克》等），昭示了在那个动荡不安的历史时期，竹内好的思想方式与知识立场形成与发展，及其一贯的、与众不同的思想物质。 本书是日本鲁迅研究的扛鼎之作，对鲁迅的研究达到前所未有的形而上高度与深度，“回心说”的提出首开以“忏悔”和宗教感切入鲁迅研究之先河，对日本与中国的近代历程亦有十分透彻的洞见。

在“近代的超克”研究领域具有承前启后意义的作品 以哲学家的深刻分解京都学派诸人的思想构造 以历史学家的笔力还原思想与现实的隐秘关联 披露原始文本，精道犀利点评，柄谷行人解说推荐 -- “近代的超克”是日本思想史上的著名公案，它作为问题提出，缘于1942年日本《文学界》杂志召集的同名座谈会和《中央公论》杂志召集的“世界史的立场与日本”座谈会。战后，这一问题成了日本知识分子自我批判和反思的重要思想课题。 日语“近代”一词，约略相当于汉语的“现代”；“近代的超克”，相当于对“现代的反思”或对“现代的超越”，意为超越英美所主导的资本主义社会体制和政治理念，以及苏联领导的社会主义的经济体制和革命理念，而构建新的体制和新的理念。 广松涉以历史学家的眼光，对各种各样的文献和细微的人际关系进行了详尽的考察，立体地呈现了这个被称为“危险思想家”的知识群体，是如何随着日...(展开全部)