导演:たじまゆきひこ
ぼく(ゆうすけ)が2年生のときにひっこしてきた島の小学校には、「やっくん」と呼ばれている自閉症の少年がいました。やっくんは、大きな声でおかしなひとりごとを言ったり、授業中急に運動場へ行ってしまったりします。 学校では遊ぶときも勉強するときもみんな一緒。先生も生徒も、やっくんが騒いだとき、いつも落ち着くまで待って、してはいけないことを優しく教えていました。 はじめは戸惑っていたぼくも、周囲の接し方を見るうちにやっくんを理解し、しだいに友だちになっていきます。 小学校卒業の時、そろって卒業生になったみんなの姿に、担任だったうちだ先生は涙を流します。やっくんはとびだして先生の手をにぎり、こう言いました。「うちだ はなこ先生 はい、おしまい。 うちだ はなこ先生 はい、おしまい。」 大人になり、別々の仕事についても、ふたりの関係は変わりませんでした。 ぼくが...(展开全部)