导演:高田珠樹
なぜすべてのものは“在(あ)る”のか? 20世紀思想を決定づけた『存在と時間』はどこへ向けて構想されたのか──。 ●ハイデガー(Martin Heidegger 1889-1976) ドイツの哲学者、アリストテレスの存在論の解釈などを通じて、存在忘却の歴史としての西洋形而上学の歴史の解体・破壊を試みた。主な著作に、人間存在の分析から存在そのものに迫った『存在と時間』、存在史的考察を展開する『ニーチェ』。他に、『杣道(そまみち)』『道標』『言葉への途上』『放下』など多数。 存在の歴史(Geschichte des Seins) ハイデガーは、その若き日より、「在る」ことを根元的に捉えようと苦闘した。存在が荒々しく立ち現れると同時に隠蔽され忘却されていった古代ギリシャ以来、存在把握は劇的に変動し、現在、忘却の彼方に明滅するものとしてのみ存在は現前する。主...(展开全部)