导演:渡邊 信一郎
本書は、先秦期から唐代までの中國の古代國家を對象とし、古代帝國とその形成過程、專制國家の國制的特質、國制の古典的形態の成立、その社會經濟的基盤としての國家的土地所有について、槪括的・理論的に論じた仕事である。中國の古代國家は、(1)膨大な官僚と軍隊を擁する制度國家であり、(2)皇帝=天子が廣領域にまたがって多種族を統治する複合的政治社會である。この膨大な制度國家・複合的政治社會をとらえる筆者の槪括的な枠組は、(1)專制國家論と(2)中華帝國論である。この枠組をめぐって、すでに樣ざまな觀點から追究し、これまでに『中國古代國家の思想構造―專制國家とイデオロギー』(一九九四年)、『天空の玉座―中國古代帝國の朝政と儀禮』(一九九六年)、『中國古代の王權と天下秩序』(二〇〇三年)、『中國古代の財政と國家』(二〇一〇年)、『中國古代の樂制と國家―日本雅樂の源流』...(展开全部)