导演:野間 文史
漢帝国の最盛期武帝時代より以来二千有余年、20世紀初頭の辛亥革命が起こるまで、中国の学術の中枢にあって、常に高い価値を与えられてきたのが「経書」でした。その中身が「五経」(易・書・詩・禮・春秋)です。後世の宋代になり、「四書」(論語・孟子・大学・中庸)の編成が追加され、さらに「十三経」(周易・尚書・毛詩・儀禮・周禮・禮記・春秋公羊伝・春秋穀梁伝・春秋左氏伝・論語・毛詩・孝経・爾雅)のセットも生じますが、あくまで「経書」は「五経」が中心でした。 ところで、先に「経書」が中国の学術の中枢にあったと述べましたが、まことに意外なことに、その重要性にもかかわらず、この半世紀を超える間、我が国では「五経」の学術的概説書として竹内照夫氏『四書五経 中国思想の形成と展開』(東洋文庫 1965年)が唯一有るばかりです。 そういう実情を踏まえ、私は前任校(広島大学文学部...(展开全部)