2008
导演:山本 兼一
飛び抜けた美的センスを持ち、刀の抜き身のごとき鋭さを感じさせる若者が恋に落ちた。 堺の魚屋の息子・千与四郎――。後に茶の湯を大成した男・千利休である。 女のものと思われる緑釉の香合を 肌身離さず持つ利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、 気に入られ、天下一の茶頭に昇り詰めていく。利休は一茶人にとどまらず、 秀吉の参謀としてその力を如何なく発揮。秀吉の天下取りを強力に後押しした。 しかし、その鋭さゆえに、やがて対立。 秀吉に嫌われ、切腹を命ぜられる。 本書は、利休好みの水指を見て、そのふくよかさに驚き、侘び茶人という 一般的解釈に疑問を感じた著者が、利休の研ぎ澄まされた感性、色艶のある世界を 生み出した背景に何があったのかに迫った長編歴史小説である。