导演:島田 荘司
山陰地方の若桜駅、山守駅、大篠津駅、倉吉駅、大社駅、鳥取駅、そして山陰ではないが大阪駅の7つの駅に到着する電車の網棚に、女性のばらばら死体の各部位がつめられた袋が置かれていた。頭部を除く、七つの部位が発見されることになる。 ちょうど休暇で鳥取に訪れていた吉敷竹史は、警察学校校時代の友人吉田から事件の話を聞く。東京に戻った吉敷に、匿名の手紙が待っていた。それによれば、被害者は、K学院大学の歴史民族学研究室の助手、青木恭子であった。そして被害者と出雲伝説―特に八岐大蛇(やまたのおろち)伝説をめぐる激しい論争を繰り返した同研究室助手の野村操が有力な容疑者と思われた。 被害者の青木は事件の日、「出雲1号」に乗っていたと思われる。しかし、野村は、その15分前に発車する「富士」に乗っていた。完全なアリバイが成立することが、逆に怪しいと吉敷刑事は考える。