导演:坂本一成
現代における建築の意味を問う一冊 本書は東京工業大学名誉教授である坂本一成氏の、40 年にわたる研究と設計活動における思考の過程を綴った論考集です。坂本氏は、住宅を主とした設計活動を行うとともに、大学においては研究者として建築教育に携わってこられたプロフェッサーアーキテクトです。故篠原一男の流れを汲む坂本研究室からは、アトリエ・ワンや西沢大良氏など数多くの卒業生を輩出しています。 社会と建築の関係をさまざまな角度から研究してこられた氏は、「私たちの日常はどのようにして世界に開かれるのか」と問います。こうした、現代社会における建築の意味を問う思考の軌跡は、建築をその構成要素や空間概念から、更にはビジュアルとしての図像性といった側面から多角的に分析、解釈しようという作業であり、自身の作品へのリアリティーを裏付けるためのものでもありました。それはまさに「建...(展开全部)