导演:柄谷行人
60年代末に文芸批評家としてデビューした著者の今日にいたるまでの全文学評論から,著者自身が精選改稿した12篇を収録.さらに各作品を解説する序文をあらたに付した.修士論文のダレル論から,近代文学の終りを見据えた漱石論まで,著者の文学的営為の全体像が一望のもとに.思想家柄谷行人の原点を知るための決定版. 柄谷行人さんといえば今でこそ哲学者,思想家というイメージが定着していますが,もともと「文学評論家」として知られていた方でした.漱石論「意識と自然」により一躍有名となり,『意味という病』『日本近代文学の起源』『坂口安吾と中上健次』など文学批評の最前線でつねに活躍されてきました. その後『トランスクリティーク――カントとマルクス』からは理論的なお仕事のほうへ重心をシフトされますが(もちろんカント論もマルクス論も「テクストの可能性の中心」を探るという点では文学...(展开全部)