2006
导演:大津 透
日本の古代国家は,律令法が中心の枠組みであるため律令国家と呼ばれる.その律令は隋唐の法体系を輸入したものなので,古代国家の支配を考えるためには,日本律令の条文の意味を,唐の条文と比較して考えることが不可欠である.本書は,賦役令(ぶやくりょう)という税などの人民の負担を定めた令を中心に,唐令と日本令を比較検討することを通して,日本と唐の財政と民衆支配の特色を明らかにしようとしたものである. 日唐律令の比較研究は今日まで多くの成果をあげており,特に日本令の独自な部分に注目することで,日本古代の固有なあり方を剔出してきた.税制においても,田租や調庸などに日本固有の特色がみられるが,本書ではむしろ日唐の賦役令という法の全体を考えることにより,唐での二つの原則――課役制と差科制を明らかにし,それに対応する日本での税や力役,予算のあり方を分析した. また日唐の差...(展开全部)