导演:寺田 隆信
士大夫でありながら官途をはずれ、郷里に在住する郷紳。ときにその特権をもって反政府・反社会的行為に出る一方で、地方の名望家として教化や慈善などの社会的活動をも担った存在である。本書では、明代の郷紳概念を制度的に明確化するとともに、事例研究を豊富にもりこみ具体的な「郷紳的生き方」に光を当てる。 まえがき 第一章 郷紳の登場 第一節 郷紳とは何か 附論 郷紳用語の使用例 第二節 郷紳の研究史 第二章 近世士人の学問と教養 第一節 士人の養成と教育課程 第二節 士人の史的教養——『資治通鑑』の流布について 附論 はじめて『通鑑』を読んだ日本人 第三章 郷紳像の諸相 第一節 理念と現実 第二節 郷紳一族の家訓 第三節 顧炎武の『生員論』 第四節 蘇州の哭廟案 第四章 郷紳の系譜と行状 第一節 陜西同州の馬氏 第二節 泉州府同安県の林氏 第三節 回族の郷紳——陳...(展开全部)