2011
导演:四方田 犬彦
本書は『日本の女優』という書名で2000年に小社から刊行されましたが,このたび『李香蘭と原節子』と書名を変更し,この10年余の研究成果も織り込んで加筆と改訂を施したうえで,『李香蘭と東アジア』(四方田犬彦編,東京大学出版会)所収の「李香蘭と朝鮮人慰安婦」という論稿も収録した新編集版として刊行させていただきます. 日本映画史上に燦然と輝く二人の女優は奇しくも1920年の同年生まれです.読者の皆様も数々の映画作品の中で,この二人の姿をまざまざと記憶されていることと存じます.ただ,本書では懐古趣味や神話化とは明確に一線を画して,映画史の書物として二人の女優を取り上げています.それでは,どのような視点から考察されているのでしょうか.ジェンダーと植民地主義,ファシズムとナショナリズムに二人がどう向き合っていたのか,身体とその表象にかかわって,二人は観客からいか...(展开全部)