1998
导演:飛鳥部勝則
1997年春。地方の美術館で事務をつとめる井村は、気分転換のつもりで、たまたま手近にあったカイヨワの『幻想のさなかに』を手に取った。すると、背後からその様子を見ていたミステリ好きの学芸員・矢部が、驚愕の表情を浮かべている。そして、こう呟いた──「謎は、解けた」。 一息ついてから、矢部は井村にある手記を手渡した。14年前に夭逝した東条寺桂という地方画家が残したものを、矢部がワープロで清書したのだという。そこには、桂が佐野美香という画学生と知り合って絵を描き始めた頃から、桂の義父・豪徳二と佐野美香が同時に変死を遂げた、不可解な密室殺人事件の顛末までが記されていた。同時に二つの密室殺人が起こり、犯人は一人。そして凶器も一つ。この奇妙な事件について、記録者の桂はどうやら自分なりの解釈で真相に近づいてたようだ。 また、この手記を見つける過程で、矢部は桂が残した...(展开全部)