导演:米澤穂信
真実はいつも、沈黙のうちに眠っている。 結末のない五つの小説。 未解決の“アントワープの銃声”事件。 消された一行が語る真相とは? 疑惑の男の真意とは?若手ミステリ作家きっての実力派が精緻を尽くした本格長編。菅生芳光は、伯父の経営する古書店でアルバイトをして学資を稼ぎつつ、大学復学を志している青年。ある日、北里可南子と名乗る女がやってきて、生前に父・北里参吾が「叶黒白」という筆名で同人誌に発表した小説5編を探してほしいと依頼する。それらはすべてリドルストーリー(結末を読者の想像に委ねてしまう小説)で、遺品の中には、各編の結末らしき一行がそれぞれ書かれた5枚の原稿用紙があったという。小遣い稼ぎのつもりで伯父に内緒で調査を始めた芳光。一編見つけるごとに可南子から最後の一行を受け取り、リドルストーリーを完成させていく。だが調査の過程で、実は北里参吾が“アン...(展开全部)