导演:渡邉義浩
『論語』は、現在に至るまで、東アジアで最も読まれてきた古典である。現在、『論語』は、多く日常倫理の規範を示す道徳の書として読まれている。だが本書は、『論語』の道徳性や孔子の思想を解明しようとするものではない。「古典中國」と呼ぶべき秦漢帝國から隋唐帝國までの中国において、『論語』がどのように形成され、「古注」と総称される注釈がどのような特徴をそれぞれ持つのかを明らかにするものである。そこには、「古典中國」の構成員が、自らの国家と社会のあり方をいかなる拠り所に基づいて共有していたのか、という問題関心がある。むろん、拠り所の中心は、「五經」と総称される儒教の經書とその解釈であり、それぞれの制度や国政がいかなる經義に基づき正統化されたかについては、幾許かの成果を世に問うてきた。そうした中で、「五經」に含まれない『論語』が、それなりの重要性を持って「古典中國」...(展开全部)