导演:桐野 夏生
人間模様が鳥獣戯画のように見えてくる 「読んだ?」「読んだ、読んだ、バカだよね」「バカ、クズ。基本、上から目線だしさ」「ほんと、男ってああいうところあるよね。幾つになっても自分が女を選ぶ側だと思ってんの」 この本を読んだ女友達と会うなり、こんな調子ではじまった。私たちはしばらく物語の主人公である薄井という男の愚かさを指摘し、その転落ぶりを笑った。あたかも、この本にでてくる辛辣な女たちのように。 薄井は六十歳を手前にした元大手銀行員。現在は一部上場した企業に出向しており、ひとまわり下の愛人もいて、余裕のある暮らしぶりをしている。社内でのささやかな野心もあり、長男夫婦と都内に二世帯住宅をもうける計画をたてている。性的な自信もまだ維持している。薄井はほどほどに恵まれている。その恵みを一滴もこぼすことなく老後を迎えられると信じている。そこに長峰という夢で宣託...(展开全部)