己が鬼か。お前が鬼か。愛、絆、情――すなわち執着は、人を鬼と成す。　鬼とは見えぬもの。鬼とは隠れたるもの。魅入られる人の裡に、鬼はいる。愛とは情欲である。執着に溺れ、永遠に煩悩の虜になる。それを――鬼と云うのだ。九篇の鬼気迫る物語を収めた「　」談シリーズ第四弾。

失せろ。この人でなしの鬼め。 愛、絆、情、欲。 執着の虜となった者たちを描く、京極小説の神髄! 藩の剣術指南役を仰せつかる桐生家に生まれた作之進には、右腕がない。 物心付いた時には、もうなかったのだ。二の腕の途中から、すっぱりとない。 これが普通だこういうものなのだと、ずっとそう思っていた。 元服の夜、作之進は父に呼び出された。 そして父は――厳かに言った。 「お前の腕を斬ったのは儂だ」 一方、柔らかで幸福な家庭で暮らす「私」は、何故か、弟を見ていると自分の中に真っ黒な何かが涌くのを感じていた。 ある日、私は見てしまう。 幼い弟の右腕を掴み、表情の無い顔で見下ろす父を。そして父は、 「これだよなあ」 と、暗い声で言ったのだった――。 過去と現在が奇妙に交錯する「鬼縁」ほか、<人と鬼>の狭間を漂う者たちを描いた全9篇。

悍(おぞ)ましき"もの"現る。祟りなす"忌物(いぶつ)"に纏(まつ)わる怪異譚。 夜毎聞かされ謎解く少女に迫るものは!? 怪異が怪異を呼ぶ三津田ミステリーホラー新シリーズ。 得体の知れぬ何かに脅える中学生の由羽希(ゆうき)は、救いを求めひとり遺仏寺を訪れ、住職の天山天空(てんざんてんくう)と黒猫に出会う。本堂に置かれた数々の品は、所有するだけで祟られる「忌物(いぶつ)」だという。寺へ来た理由を尋ねられ、由羽希は答えに詰まる。「分からない……」。記憶を失くした彼女も、実は忌物を持っていた。すぐには助けられないと言う天空に命じられ、由羽希は毎夜、忌物に纏(まつ)わる怪異譚に耳を傾けて、そこに秘められた謎を解く羽目になるのだが……。やがて真の恐怖が彼女自身にも襲い来る。 待望の新シリーズ、三津田怪異譚ホラー世界開幕。

故あって忌物で溢れた山寺へ少女は怖ろしの道筋を日々通う。怪異譚を聴く為に。彼女が聞いた怪異譚の数々と忍び寄る恐怖の正体は!? 春休みの、ある夕間暮れ、まもなく高校生になる宮里由羽希は母の実家、遠巳家のある集落、内之沢から、海岸近くの道を独り歩き、九泊里という集落近くの岬にある遺仏寺に向かっていた。怪異に脅かされながらも、ようやく辿り着いた寺で由羽希は見覚えのある黒猫と見知らぬ僧形の男、天山天空と出会う。寺には道具や品物が溢れんばかりに置かれていた。亡き住職の息子だという天空によれば、その品々は所有するだけで祟られてしまう「忌物」なのだという。彼は忌物とそれに纏わる怪異譚蒐集を長年続け、今では噂を聞いてか、「忌物寺」宛に、曰くある品々が送られてくるようになっていた。天空は由羽希が寺へ来た理由を尋ねる。その彼女が持ってきたものは櫛。祖母の葬儀の際、棺に入...(展开全部)

「忌物」是一種只要放在身邊就會被詛咒的東西。千萬不要小看忌物的力量，若是處理不慎，輕則被不好的東西跟隨，重則奪魂喪命……小心，別輕易開門，那東西可能就在你的門外。 傳說，在糸藻澤地區，若村落裡有人舉辦葬禮，往生者頭七結束前，傍晚千萬不能獨自外出，一旦打破了這條禁忌，將會被死者所化身的「沙行者」尾隨。十五歲的少女宮里由羽希，因為被看不見的沙行者纏上，獨自來到形同廢墟般詭異冷清的遺佛寺，希望尋求協助。 她的外婆、糸藻澤地區沒落的名門．遠巳家的刀自壽終正寢，卻引發了不明的詭異現象。路上由羽希越過五個村落，被一連串恐怖的情況騷擾。 迴盪在耳際的腳步聲、房舍和路邊冒出的模糊人影，以及人臉般朝小屋窺視的鬼影，本來充滿煙火氣息的村落，如今像遭逢劫難般，不見半個活人，彷彿置身冥界般寂靜。 她的口袋裡藏著一把扁梳，是遠巳家刀自的陪葬品。明明沒有參加外婆的葬禮，連前去守...(展开全部)

最驚心動魄的恐怖，就潛藏在你最習以為常的風景中！ 以「十二國記」聞名亞洲文壇的暢銷天后──小野不由美 歷時20年醞釀，取材真人真事的現代都市「百物語」 紀實性恐怖長篇《殘穢》＋《鬼談百景》99篇日常怪談 召來的，不再是鬼魂──是最原始的恐懼！ 我們生活的世界，多得是匪夷所思的事。 那可能是發生在你我度過青春時代的校園、 窩了大半輩子的家、每天都會經過的路上， 甚至，就發生在這一眼、這一瞬間…… 【故事簡介】 「口耳相傳的怪談中，幽靈往往毫無理由地憑空出現。 它們身上有著怎樣的故事？我一直感到不可思議，而無從解釋正是怪談的魅力所在。」 山本周五郎獎作家──小野不由美，嚴選二十年來向讀者募集的真實體驗，以想像力豐盈血肉，用最純粹的白描筆法，精煉九十九篇掌中怪談，為我們展現另一種感受與觀看世界的可能。 半夢半醒之際，床邊有個半透明人影向我要水喝；爺爺病逝後...(展开全部)

悍(おぞ)ましき"もの"現る。祟りなす"忌物(いぶつ)"に纏(まつ)わる怪異譚。 夜毎聞かされ謎解く少女に迫るものは!? 怪異が怪異を呼ぶ三津田ミステリーホラー新シリーズ。 得体の知れぬ何かに脅える中学生の由羽希(ゆうき)は、救いを求めひとり遺仏寺を訪れ、住職の天山天空(てんざんてんくう)と黒猫に出会う。本堂に置かれた数々の品は、所有するだけで祟られる「忌物(いぶつ)」だという。寺へ来た理由を尋ねられ、由羽希は答えに詰まる。「分からない……」。記憶を失くした彼女も、実は忌物を持っていた。すぐには助けられないと言う天空に命じられ、由羽希は毎夜、忌物に纏(まつ)わる怪異譚に耳を傾けて、そこに秘められた謎を解く羽目になるのだが……。やがて真の恐怖が彼女自身にも襲い来る。 待望の新シリーズ、三津田怪異譚ホラー世界開幕。

故あって忌物で溢れた山寺へ少女は怖ろしの道筋を日々通う。怪異譚を聴く為に。彼女が聞いた怪異譚の数々と忍び寄る恐怖の正体は!? 春休みの、ある夕間暮れ、まもなく高校生になる宮里由羽希は母の実家、遠巳家のある集落、内之沢から、海岸近くの道を独り歩き、九泊里という集落近くの岬にある遺仏寺に向かっていた。怪異に脅かされながらも、ようやく辿り着いた寺で由羽希は見覚えのある黒猫と見知らぬ僧形の男、天山天空と出会う。寺には道具や品物が溢れんばかりに置かれていた。亡き住職の息子だという天空によれば、その品々は所有するだけで祟られてしまう「忌物」なのだという。彼は忌物とそれに纏わる怪異譚蒐集を長年続け、今では噂を聞いてか、「忌物寺」宛に、曰くある品々が送られてくるようになっていた。天空は由羽希が寺へ来た理由を尋ねる。その彼女が持ってきたものは櫛。祖母の葬儀の際、棺に入...(展开全部)

「忌物」是一種只要放在身邊就會被詛咒的東西。千萬不要小看忌物的力量，若是處理不慎，輕則被不好的東西跟隨，重則奪魂喪命……小心，別輕易開門，那東西可能就在你的門外。 傳說，在糸藻澤地區，若村落裡有人舉辦葬禮，往生者頭七結束前，傍晚千萬不能獨自外出，一旦打破了這條禁忌，將會被死者所化身的「沙行者」尾隨。十五歲的少女宮里由羽希，因為被看不見的沙行者纏上，獨自來到形同廢墟般詭異冷清的遺佛寺，希望尋求協助。 她的外婆、糸藻澤地區沒落的名門．遠巳家的刀自壽終正寢，卻引發了不明的詭異現象。路上由羽希越過五個村落，被一連串恐怖的情況騷擾。 迴盪在耳際的腳步聲、房舍和路邊冒出的模糊人影，以及人臉般朝小屋窺視的鬼影，本來充滿煙火氣息的村落，如今像遭逢劫難般，不見半個活人，彷彿置身冥界般寂靜。 她的口袋裡藏著一把扁梳，是遠巳家刀自的陪葬品。明明沒有參加外婆的葬禮，連前去守...(展开全部)

十八堂貫通古今的文學課， 集艾可二十年思想精華之大成， 看大師艾可如何談文學、品大師！ 走進波赫士的巴別圖書館，只見喬伊斯正與但丁、阿奎那進行著對談，王爾德在一旁朗誦箴言警句，斯湯達爾白描著朱利安那顆子彈，普魯斯特臥坐思索文體風格，而艾瑪?包法利則憂鬱地牽著福婁拜…… 在當代記號語言學大師艾可的召喚下，文壇大師齊聚一堂。學識淵博的艾可，以不同於一般文評家的跨領域角度品評名作，從近代的喬伊斯、波赫士、王爾德，一路談到中世紀的但丁、拉伯雷，乃至更久遠的亞里斯多德……艾可精闢的分析諸多古今呼應的重要文學概念、文學名作反映的恆久人性追求以及文學內蘊的歷史進程。全書文采飛揚、思路通達，展卷之間，有如親臨一堂堂大師的文學課，令人嘆服。 尤其最後一篇〈我如何寫作〉，更可以說是一篇『偉大長篇小說的生成指南』。艾可的小說素以結構巧妙、高深難懂著稱，每一出手都是重量級巨...(展开全部)