宦官と外戚が権力を振った時代、地方では知識階層が形成され、儒家官僚となってこれに対抗した。―貴戚政治、士大夫豪族、察挙体制等の概念を通して、皇帝支配のあり方と地方社会の変容とを相関的に把握、従来顧みられることの少なかった後漢時代を、中国史上に正当に位置づける。

国家権力と在地機構とのせめぎ合いに介在する、支配理念としての「儒教」をさまざまな角度から追求。 より本質的な後漢時代の国家構造に迫る。

1978年千葉県生まれ。現職、早稲田大学長江流域文化研究所招聘研究員、大東文化大学文学部非常勤講師。専門は漢代政治制度史(官制史)、後漢政治史。2001年二松学舎大学文学部中国文学科卒業。2010年早稲田大学大学院文学研究科史学(東洋史)専攻博士後期課程修了、博士(文学)取得。2007~2008年大東文化大学人文科学研究所兼任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

現代中国の政治体制は、前近代から続く歴史の流れのなかで、辛亥革命や国共内戦を経て次第に形成されてきた。故に、前近代中国の皇帝支配体制に目を向けて、その実態を把握することは、現代の政治体制の形成過程とその内容をより深く理解し、かつ将来的な課題に対応していくための基盤として必要不可欠である。本書では、前近代中国の皇帝支配体制の実態を明らかにすることを目的に、後漢期の政治制度の構造を重点的に論考する。

現代中国の政治体制は、前近代から続く歴史の流れのなかで、辛亥革命や国共内戦を経て次第に形成されてきた。故に、前近代中国の皇帝支配体制に目を向けて、その実態を把握することは、現代の政治体制の形成過程とその内容をより深く理解し、かつ将来的な課題に対応していくための基盤として必要不可欠である。本書では、前近代中国の皇帝支配体制の実態を明らかにすることを目的に、後漢期の政治制度の構造を重点的に論考する。

伝統的な専制王朝が最終段階を迎えた大帝国、明・清。そして、朝鮮独特の両班官僚制が成立した李朝の実相を、日本など東アジア諸国との多様な関わりのなかで描く。「家」を主体にした近世の社会は、西洋との軋轢の中、徐々にきしみ始める。

【作者简介】 岸本美绪 日本东洋史学家。1952年生人，东京大学毕业，御茶水女子大学教授。专攻中国明清史。著有《清代中国的物价与经济变动》《明清交替与江南社会》等。 宫岛博史 日本东洋史学家。1948年生人，京都大学毕业。历任东京大学、成均馆大学教授。专攻朝鲜社会经济史。著有《朝鲜土地调查事业史研究》《两班》等。 【译者简介】 王欢欢 1990年生，海南大学外国语学院讲师，博士。主要研究方向为东亚海域史、日本近世史。 刘路 1987年生，毕业于东北师范大学中古史研究所，主要研究方向为东亚文明史、日本中世史。

林達夫――この類稀なる“反語的精神”の歩みを，歴史的局面とさまざまな日本の知識人たちの像と重ね合わせながら探ってみよう．そこに情況に顕れあるいは隠れながら生涯アポリアを投げ続けた，われらの“ミネルバのふくろう”の生き方と，日本の知的風土の中でひときわ異彩を放つ知識人の精神の軌跡を見てとることができよう．

本書は、中国古代の法にあらわれた「同居」という言葉を鍵として、経済単位としての家族が居住単位としての家族に合一する経緯を論じ、家族の歴史的な成立過程を解明する。また女性・入り婿・奴婢等を糸口に、郷里社会内部に存在した諸関係の一端を明らかにし、国家と社会との具体的な関係を描写する。

一大転換期をなす五胡南北朝時代を民族移動期として捉え、初めて総合的に解明. 40年に及ぶ研究成果