导演:氣賀澤保規 編
【「序」より】(抜粋) 紀元前後の頃に中国に伝えられた仏教は、魏晋南北朝から隋唐時代におよぶ長い歳月のなかで、外来的インド的仏教の装いを拭い去り、中国社会に根ざした宗教、「中国的仏教」へと姿を変えた。この長い歴史過程の大きな転機となるのが、六世紀の後半に広まった「末法」思想、それに対する危機感から生まれた仏教界の革新運動であった。教団の肥大化と腐敗を批判し、人々の「今」の悩みや苦しみに応える新宗派、浄土教や三階教や天台宗などが成立し、他方、末法の到来に対抗して石の経典を後世に伝えようとする刻経事業が各地に展開したのは、この革新運動の成果であった。 仏教はこうした段階を踏んで中国社会に深く浸透し、人々の日常の生活、行動や観念の領域にまで影響を与え、一体化していく。このように仏教と社会が分かちがたく結ばれた状態を、私は「仏教社会」の用語で表示し、隋唐国家...(展开全部)